経済学部のカリキュラムは、教養教育科目の充実と専門教育科目の学びやすさを追求した内容となっています。
専門教育科目を勉強する上で、またグローバル化する現代社会において「自律した市民」として社会に出るときに欠かせないのは、「教養」をしっかりと積み上げておくことです。このために、経済学部の教養教育では、3つの柱を設定しています。
言語の運用力【Literacy】を鍛えるために、1年次の必修科目として「日本語リテラシーⅠ・Ⅱ」を設置しています。前期は10数人、後期は20数人の少人数クラスで、日本語の運用力を高め、高校までとは違う大学における学びのスタイルを体得することができます。さらに、1・2年次必修科目の英語は、20数人の少人数クラスで、eラーニング教材も併用しながら質の高い授業を受けることができます。
また、経済学・経営学を理解するためには、数理的な思考力【Numeracy】が欠かせません。数学が苦手な学生でも、高校までの数学に戻って基礎からやり直し、専門教育科目で求められる数理的思考力を培うことができます。
現代のグローバル化した世界においては、地球規模での思考力【Global Thinking】、すなわち異文化を理解し、異文化とコミュニケーションできることが求められています。英語はもちろんのこと、その他の外国語についても豊富なメニューを用意しています。中国語、ハングル、ドイツ語、フランス語、スペイン語、イタリア語、等の諸言語を基礎から応用まで修得し、各言語の背景にある社会や文化についても学ぶことができます。
専門教育科目は、1年次必修科目の「市場と経済」・「企業と会計」で経済学と経営学の土台を学んだ後、2年次から経済学科、経営学科、国際学科に分かれて本格的に勉強します。いずれの学科も、学びやすさを追求して群(グループ)を構成しています。
経済学科の授業科目の群 | 経営学科の授業科目の群 | 国際学科の授業科目の群 |
1群 基礎科目 | 1群 経営学の基礎 | 1群 経済・経営の基礎 |
2群 経済理論 | 2群 戦略とマーケティング | 2群 国際系基礎 |
3群 応用経済分析 | 3群 組織とマネジメント | 3群 A 経済系応用 B 経営系応用 |
4群 経済史・経済思想 | 4群 会計と企業財務 | 4群 国際系応用(社会・政治) |
5群 経済事情・経済制度 | 5群 経営と法 | 5群 国際系応用(経済・経営) |
6群 必修(専門導入・演習) | 6群 必修(専門導入・演習) | 6群 必修(専門導入・演習) |
いずれの学科においても、1群で経済学・経営学の基礎を修得した上で、学生自身が関心を抱いたテーマについて基礎から応用へと無理なく発展的に学習できるように、カリキュラムを設計しています。
経済学科のカリキュラムは、基礎的な科目(1群)から応用的な科目(2・3群)へと段階的に学べる仕組みになっています。また、いかなる経済理論も、現実の経済に対する理解や関心を出発点にしているわけですから、そうした関心をさらに深めることのできる群(4・5群)の科目も充実しています。
経営学科のカリキュラムは、基本的に、1群の基礎的な科目の履修を土台として、2~5群の中からいずれかの群を重点的に深く学べる仕組みになっています。また、企業の経営行動を様々な視点から学ぶこともできるように、群を超えた科目間の関連の深さにも配慮したカリキュラムになっています。
国際学科のカリキュラムは、2年次から本格的に学科の専門教育科目の学修を進め、経済学・経営学の基礎的な科目を学修し、さらに、国際経済、経営、社会、政治分野の科目を学び、世界を舞台として「何を話すか」ということの基礎固めを行います。海外での学習体験を積極的に積んだ方が卒業に必要な単位数を修得しやすいカリキュラム設計となっています。
経済学部における学びの中心となるのが、必修科目の演習(ゼミナール)です。演習では、1人の教員の指導のもと、少人数クラスで専門分野を深く学ぶことができます。2年次後期から卒業までの2年半にわたる演習で、学生同士が切磋琢磨することにより、社会に出てからも十分通用する実力――ディベート力、プレゼンテーション力、問題発見・解決力――を身につけることができます。