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大学院 Graduate Programs

研究科長メッセージ

大学院で「研究する」ということ

経済・経営研究科長 関根 雅則

 大学院に入学する学生はすでに大学を卒業した人たちです。それではそもそも大学で学ぶということはどのようなことなのでしょうか。その1つに、これまで積み重ねられてきた研究成果を習得することがあろうかと思います。通常、学問の世界は、長く厚く深いです。その長く厚く深い各学問分野において呈示されてきた理論を身に付けることが、大学で学ぶということになります。しかし、過去の理論を「素直」に習得するだけで大学の勉強は良いのでしょうか。違います。大学では、常に「疑いの目」をもって学ばなければなりません。その理論は本当に正しいのか、普遍性があるのか、現実社会においても役立つものなのか等々、正当性の追求をすることが必要なのです。

 しかし、実際にはどうでしょう。演習などの少人数の科目を除けば、多くの学生は過去の理論を素直に学ぶことに一生懸命です。正しいと信じる知識を身に付けることにほとんどの時間を費やします。ここに、大学院で「研究する」ことの意義を見出すことができます。大学院の演習・講義はすべて少人数です。教員と学生が1対1というケースも少なくありません。そこでは、単に過去の研究において積み重ねられてきた知識を身に付けるというスタンスは通用しません。まさに「疑いの目」をもって研究すること、そして、場合によっては自分なりの理論を打ち立てることが要求されます。こういった学問に対する姿勢というのは、博士前期課程はもちろんのこと、博士後期課程ではより重要になります。最後になりますが、自分なりの考えを呈示することは非常にエキサイティングなことです。ぜひ、高崎経済大学大学院に入学し、真理追求の旅を楽しんでください。

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