タイトル:高崎経済大学 NEWS & EVENTS
2011/08/10 印刷する 閉じる
石巻市被災地支援学生ボランティア報告―地域政策学部C教授活動手記―
 本学が行っている宮城県石巻市への被災地支援ボランティア。今回は、7月27日から29日まで3日間活動したB班から、引率教員の活動手記です。

7月27日

  • 早朝5時、昨晩戻られたA先生の送迎を受けて28名+引率2名で出発。
  • 車中では、A班の報告に基づいた3日間の概略スケジュールを説明し、学生も納得。5時半起床には少々驚いた様子。
  • 高速は順調に流れ、石巻直前の渋滞には巻き込まれたものの、11時に現地に到着。
  • 余った時間の活用として日和山に行きたかったが、小回りの利かないバスのために断念し、運転手の案内により津波の直撃を受けた南浜町の住宅地(跡)に向かう。南浜町では、一面の廃墟と瓦礫、焼け焦げた小学校等に一同言葉も出ない状態で、バスから降りて黙とうを捧げる。
  • 12時10分前にレンタルビデオ店跡に到着し、NPOのマントル氏と合流する。
  • 説明、注意指示、体操の後、300mほど離れた住宅地で側溝のふたを外して泥出し作業を開始する。
  • 最初は、乾燥して瓦礫もあまり多くない比較的楽な個所、次は水と油交じりのヘドロがたまった場所、最後は側溝がなくなりすべて泥やがれきで埋め尽くされて固まっているところ、と次第に困難度、あるいは臭気や体力の消耗が激しい場所へと変わっていく。
  • 瓦礫の中に魚などの有機物がある箇所は、土を掘ると強い腐臭が漂い、あっという間に大量のハエがたかってくる。これには全員辟易であったが、マントル氏曰く臭気やハエは随分減ったそうだ。
  • 猛暑の中での長袖、長ズボン、長靴での力仕事で、流れ出る汗の量は半端ではない。
  • A先生が言われる通り、経大生は実によく主体的に作業に取り組み、突っ立って見ているような者は一人もいない。女性も、嫌がりもせずに黙々と汚れ作業に取り組む。
  • 全員汗だくになった時に、鹿妻2丁目の町会長さんから凍ったポカリスエットの差し入れがあり、一同大喜び。やはり暑いときの冷たい飲み物はうまい。
  • 作業中、一名が側溝のふたを足の親指の上に落してしまった。骨に異常は無いようなので、湿布薬を渡し入浴後に湿布するよう指示する。
  • この日は、午後の約2時間半の作業であったが、初めてのためと暑さのために全員かなり消耗した。
  • 宿の夕食はボリュームたっぷりで学生には好評。広い風呂も好評。
  • 7月28日

  • 夜中から雨になり、朝には止んでいたが天気予報では降水確率60%で、石巻に向かう車中でも時々雨がぱらつく。雨中での作業を想定し、雨具は準備したものの皆少々ゆううつになる。
  • 昨日のけが人も、一応大丈夫そうだ。
  • A班からの報告通り、高速道路は大渋滞。運転手の機転により矢本ICで一般道に降りてレンタルビデオ店跡に向かい、なんとか10分遅れで到着。
  • あちこちにやり残しの箇所があるそうで、この日は二手に分かれて作業を行う。
  • 3〜6班は、津波でコンクリート電柱や信号、道路標識がへし折られ、側溝の蓋もかなり消失して瓦礫で完全に埋まってしまっている箇所で作業を実施する。
  • 側溝の瓦礫や泥の中からは、\10、\100、\500硬貨や携帯電話や筆箱、CD、貯金箱、酒瓶など、生活を感じさせるものが出てくる。この所有者は果たして生存しているのだろうかなどと考え、皆だまりこくってしまうこともある。
  • 結局、雨は降らずにかんかん照りになり、雨の方がよかったね、などと愚痴るほど暑さで消耗する。
  • この日も鹿妻2丁目町会の人たちが、冷たい飲み物と大量の菓子パンを届けてくれた。生ぬるい飲料水しか持っていない我々にとって、冷えた飲み物は本当にありがたく、生き返った気持ちになる。
  • 近くの公園に設置している簡易トイレは蠅だらけのため、NPOが至近のコンビニにトイレ提供を依頼してくれてあるが、トイレへの往復には10分以上かかる。
  • しかし、皆、水を1〜2リットル飲んでいても汗で出てしまうので、トイレにはほとんど行かない。
  • 車で通りかかる住民がみな車内から挨拶をしてくれるので、うれしくなって車が来るたびに手を休めて車に目をやる学生もいる。わざわざ感謝のチラシを作って持参し、お礼を述べてくれる住民もいる。
  • 冷たい飲み物と共に、地域の人の温かい感謝のまなざしは、ボランティアスタッフにとって強力なモチベーションになる。
  • 帰りの高速ではかなり強い雨が降ってきた。明日は一日雨かもしれない。
  • 私は、29日は会議があるため、宿舎で入浴してから帰途につきました。事務局のCさんあと一日よろしくお願いします。

  • 住宅街と思えない光景と海岸線は瓦礫の堤防

    言葉を失い、黙祷を捧げる

    4ヶ月経っても津波の威力はまだまだ伝わる

    慢性的に渋滞する高速道路で仮設住宅を運搬中

    遠く長崎から支援に来ている警察

    作業の前には必ずラジオ体操で体をほぐす

    アンパンマンの歌で更にやる気もアップ

    炎天下よりも少々危険だが廃屋内で昼食

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